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エベレスト日記2011

エベレスト頂上の我がサーダー、ペンバヌル
カトマンズ滞在も早いもので1週間が過ぎました。歯が4本取れたので、知り合いのミンマのところへ行ってセラミックをかぶせてもらいました。シェルパへのボーナス(サミットボーナスと荷上げボーナス)の支払いや、ルクラから戻ってきた装備の確認などを済ませ来週初めに帰国できる見通しとなりました。
ネパールもモンスーンに突入したようです。Himex隊の田村ガイドは昨日ポカラで悪天のためスタック、危うく帰国便を逃すところだったとのことです。ルクラフライトも昨日は飛びませんでした。(6/4)

ゴラクシェップに戻ったので写真をアップすることができました。朝日を浴びるカンシュンフェイスです。今年はチベット側にもフィックスロープがありました。昨年、一昨年より早い登頂時間でしたので、光の感じはいいですね。ちなみに日の出は5時ちょうどで、登頂が5時15分くらいでした。
本日は数時間前にNHKの「グレートサミッツ」撮影隊が登頂しましたね。おめでとうございます。
(5/25, 10:53)

before after
昨日はトイレの横の氷の塔の上に乗っていた巨大な岩が転落しました。今朝、夜明け前はアイスフォールが崩壊、荷下げ中のシェルパを直撃しそうになりました。これで大雪が降れば完全にエベレストシーズンが終了ですね。しかしながらまだ登山中の隊も多く、29日にアイスフォールのルートを撤収する予定のアイスフォールドクターのところには、贈り物を持った登山隊が待ってくれコールに毎日やってくるみたいです。そんな中ローツェでは4名の遭難者が出ています。4名とも無酸素で挑戦中に衰弱して動けなくなったみたいですね。昨日2名はC2からヘリ、あと2名はどうもHimexのC2に収容されているようです。尾崎さんの遺体も昨日C2からヘリで下されました。日本隊で登頂を目指しているのはNHKの「グレートサミッツ」撮影隊、AD隊の2隊ですね。26日は穏やかな晴天となりそうです。自分も含め、モンスーンでルクラフライトが危うくなる前にカトマンズに戻りたいですね。(5/24)

登頂速報(速報でもありませんが)

5月20日、インドネシア隊4名全員、倉岡、平岡隊2名、シェルパ5名が登頂しました。インドネシアのプレスリリースのため、インドネシア隊のブルーリー、倉岡、シェルパのペンバヌル3名は同日中にBCに下山、21日のインドネシアの朝刊1面に山頂写真が掲載されました。インドネシア隊初のセブンサミッツ挑戦は残すところデナリのみとなりました。(5/23)

年甲斐もなくC2からサウスコルまで荷上げをしてしまった夜は爆睡ということになりますね。無酸素はなんてことなかったのですが、寒さが答えました。指が今でも痺れてます。翌朝5時にはBCに下ることを決めましたが、誰も起こしてくれません。夕方から強風が吹き荒れてはいたのですが朝まで寝続けました。6時にテントのジッパーを降ろしてみると、な、な、なんとキッチンとダイニングテントがアーりませんではあーりませんか。かたずけをしてからBCに下山。Himex隊は7個の睡眠用テントをつぶされました。翌日に突然頂上アタックとなりましたが、今度は天気予報が外れC3より一時退却。退却翌日にディンボチェまで野暮用で降りてきましたが、なんとまた翌朝から頂上アタックとなり現在帰路のゴラクシェップです。20日くらいが登頂日になりそうです。今年は天気予報が2転3転します。次は決めたいものです。(5/15)

C2は降雪のため、灼熱地獄でした。通常、氷河から南西壁側へ少し登ったモレーンの上にあるC2はけっこう涼しいのですが、雪が積もるとC1同様の暑さがやってきます。アイスフォールはうわさ通り状態が良く、スピーディーな通過ができますね。しかし今年はC1からのクレバスがかなり開いていて、写真のようにラダーx5という場面も出てきます。揺れる揺れる!明後日からC3までの最終高度順応に行ってきます。(5/1) photo=Janatan

ロブチェピーク山頂付近に1泊してBCに戻りました。ルートの状態は非常に良かったのですが、最後の稜線がちょっと。あくまでもエベレストの順応ですので無理するまでもなくこのキャンプ地でおしまいです。霞んだエベレストの写真を撮って帰ってきました。今夜からC2に荷上げと無線機の設置に一泊旅行です。アイスフォールの状態はすこぶる良好ですが、昨夜の雪でウェスタンクームはラッセルだとか。(4/27)


今日はこれからロブチェピークに高度順応に行きます。17日に初めて書いたものがアップロードできなかったので途中のゴラクシェップでアップロードしてます。ここはNCELLのアンテナがたってますので、衛星通信の1000分の1の値段で通信できます。ではまた。(4/20)

酸素ボンベにも鍵をかける時代になりました
突然エベレストベースキャンプです。もう5日ほど過ぎたでしょうか。無風快晴の中、午前中プジャが行われました。今年はビンソンを一緒に登頂したインドネシア人の若者たちと、himex隊を離れ、別隊を組んでます。

ちょっとコアな話で恐縮ですが、午後は今年が初めてとなるエベレストBCで全チームを集めてのミーティングが行われました。なんのミーティングかといいますと、昨年からささやかれていたルート工作等に関するものです。これまで一部の登山隊がローツェフェースから上のロープを張り、小さな登山隊は勝手にそれを使用するという不公平な現状を打開するために、アイスフォールのルート工作と似たようなシステム(注)を民間レベルで策定したものです。入山前にカトマンズで一人150ドルのフィックスロープ料金を支払うと、大きな登山隊がルート工作をするというものです。集まったお金はフィックスロープ代金、ルート工作代金となります。ミーティングでは誰がロープの荷上げや工作をするかということが話されました。himex隊は10人出せるとか、わが隊は2人しか出せないとか、隊員が1人だから無理だとかといったところです。仕事に応じて集めたお金から「賃金」が支払われます。

そのほかにもゴミのやトイレの持ち帰り、エマージェンシーレスキューキットなどの供出、酸素を盗まれないための方法、緊急時の共通無線周波数、シェルパのレスキュートレーニングなどなどです。今でもハーネスやクランポンをつけないシェルパが多いですからね。また、ヘリコプターは緊急時のみ、BCに乗り入れ許可とか。観光ヘリや金持ち登山者の移動には使えませんといったこと。昨年himex隊員24名のうち歩いて帰ったのは3人しかいなかったことを鑑みるとますますヘリの需要は上がりますが、騒音や緊急時の優先を考えての決定だと思います。

エベレストはとにかくお金がかかります。とかく最近話題となるトイレですが、BCに持ち帰るには自然にもどる素材でできたシットバッグ(ビニール袋)、さらにBCから下におろすポーター(シットマン)の賃金を計算すると一回の排泄=5−10ドルです$$$。

昨年までラッセルブライス隊長(himex隊)まかせだったのでこの手の話に顔を出すことがなかったのですがまあいい勉強になりました。チベット側で長年苦労してきたラッセル隊長の努力が、ネパール側進出3年目にして実ったんだなぁとつくづく感心しました。酸素ボンベにもやっと鍵が付くようになりましたし(上の写真)エベレストも公平な登山ができるようになりましたねぇ。(4/17)

(注)登山料10000ドルの中にはアイスフォールのフィックス工作料金500ドルがすでに含まれています。ちなみにこの政府レベルでフィックスロープを工作、メンテナンスする人たちのことをアイスフォールドクターといいます。